明石家さんまと弟の関係。壮絶な死別を乗り越え生み出す笑い

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お茶の間でもお馴染み、ニカッと白い歯を見せて笑う表情が印象的な明石家さんまさん。

還暦を過ぎてもとどまることを知らないキレと笑いで、人気を博し続けています。

芸能界の第一線で今なお走り続け、日本のお笑いBIG3とも称されるさんまさんですが、その笑いの裏に実はとても暗い過去を持っています。

その「影」の部分に焦点をあてて、さんまさんの生い立ちを紐解いていきたいと思います。

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苦悩に満ちた幼少期

さんまさんの幼いころのエピソードとして、「ムササビを捕まえた少年」と語り継がれているものがあります。

これは、さんまさんが小学生だった当時、東大寺の境内でさんまさんがムササビを捕まえたようなのですが、そのムササビが剥製にされて小学校に展示されているらしいのです。

道具を使ったのか素手で捕まえたのかはわかりませんが、さんまさんらしいトリッキーかつお茶目なエピソードですね。

普通の人はムササビを捕まえようなんて思わないでしょうから。

 

しかし二人兄弟の次男坊として育ったさんまさんの幼少期の環境は、意外にも過酷なものであったようです。

3歳の時、さんまさんは病気でお母さんを亡くしてしまいます。

まだ年端もいかぬ子どもにとって、とてもショッキングな出来事です。

その数年後、さんまさんが小学校高学年の時に、父親が再婚

再婚相手の妻には連れ子の息子がいました。

さんまさんにとってその連れ子は義弟にあたります。

さんまさんはその弟を「チビ」という愛称で呼び、本物の弟のように可愛がりました。

しかしさんまさんの継母となる新しい母親は、さんまさんとお兄さんを蔑み、「うちの子はこの子だけや」と言って、実の息子だけを可愛がったようです。

そのような子供として辛い仕打ちを受け、お兄さんとともに泣き腫らした夜もあったそうですが、それでもさんまさんはめげずに、新しいお義母さんを受け入れようという気持ちで、何か面白いことをしてお義母さんを笑わせようと努力していたようです。

このことをきっかけにして、さんまさんはお笑いを目指すようになったとも言われています。

 

自殺?愛する弟の死

さんまさんがテレビの世界に身を投じ、徐々に頭角を現してきたころ、ある訃報が届きます。

それは、「チビ」として可愛がっていたさんまさんの弟が、自宅の火事で亡くなったというものです。

それも、自ら灯油をかぶって行った「焼身自殺」である、と報じられました。

さんまさん自身はあの「チビ」が自殺するなんて信じていない様子ですが、いずれにしろさんまさんの心は弟との死別によって深い傷を負ってしまいました。

そしてさんまさん本人の身にも、死と隣り合わせとなる事故が起こります。

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九死に一生を得た飛行機墜落事故

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1985年、この年に日本航空の旅客機が墜落し、乗員乗客520名が亡くなるという悲惨な事故が発生しました。

これは世界的に見てもごく稀な、とても痛ましい事故です。

そしてこの事故に遭った便、実は本来さんまさんが搭乗予定であった便なのです。

しかしこの日のテレビ収録がたまたま早く終わり、さんまさんは一つ早い便に乗りました。

その偶然によりすんでのところで命拾いしたさんまさんでしたが、やはりその旅客機の事故には強いショックを受けたようです。

520名の人が亡くなったのです。

それも、自分が乗った飛行機のすぐ後で。

きっとこの訃報を聞いた後、しばらくは生きた心地がしなかったのではないでしょうか。

 

明石家さんまが娘と息子に授けた想い

さんまさんには既に芸能界で活躍している、IMALUさんという娘がいます。

大竹しのぶさんとの間にもうけた娘さんです。

そして結婚当初、大竹しのぶさんには前夫との息子にあたる二千翔さんがいました。

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さんまさんは、義理の息子にあたるこの二千翔さんに、幼少期の自分を重ね合わせたかもしれません。

幼いころ義母に強くあたられたさんまさんは、自分と同じ思いを味わわせたくないと思ったのでしょうか、この二千翔さんにとっても優しく、実の娘のIMALUさん以上と思えるほどに優しく接したようです。

 

こんなエピソードがあります。

二千翔さんは幼いころから体が弱く、喘息持ちでした。

二千翔さんが喘息の発作に見舞われて入院したある日、さんまさんは二千翔さんの手を取り励ましの声をかけ、一晩中二千翔さんに付き添いました。

するとその日から、二千翔さんの喘息は治まったというのです。

きっとさんまさんの想いが二千翔さんに伝わったのでしょう。

 

さんまさんの座右の銘は「生きてるだけで丸もうけ」であると聞いたことがあります。

実は娘のIMALUさんの名前の由来はこの言葉からきているようです。

ただ単にその言葉を聞いても、なんとなくさんまさんらしいな、ぐらいに思うだけかもしれませんが、さんまさんの過去、近しい人たちのを経験してきたさんまさんの生い立ちを鑑み、想いを馳せてみると、この「生きてるだけで丸もうけ」という言葉に、とても感慨深いものを感じます。

テレビの中ではいつもひょうきんに笑いジョークを飛ばすさんまさんですが、その影に隠れた人への優しさや思いやりが、明石家さんまさんの本当の魅力なのではないでしょうか。

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